赤城さんち。

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新築にアイランドキッチンを選びたい人必見!メリットとデメリットを解説


近年ではキッチンとリビング・ダイニングの境界がなくなり、コミュニケーションをとりながら一緒の空間を楽しむというスタイルが増えています。
対面キッチン・オープンキッチンと呼ばれるそのスタイルは、多くの家庭に浸透しています。

なかでも人気なのがアイランドキッチンです。家を新築する際にアイランドキッチンを希望する人は多く、各メーカーもそのニーズにこたえようと機能やデザインを充実させた商品を販売しています。
アイランドキッチンが人々を引き付ける理由は一体どこにあるのでしょうか。

本記事ではアイランドキッチンの魅力と、検討する際に知っておきたい注意点をご紹介します。また、どのスタイルのキッチンにも共通するキッチン選びのポイントも合わせてご覧ください。


人気のアイランドキッチンとは


日本の住宅でもっとも一般的なキッチンのスタイルといえば、壁に面して設置する壁付けキッチンでしょう。昔から見られるこのスタイルがなじみ深い人も多いのではないでしょうか。
現在ではキッチンも多様化し、機能面を重視するだけでなく、デザイン性にもこだわりたいユーザーが増えています。

アイランドキッチンはまさにデザイン性に優れたキッチンです。壁に接する面がなく、独立した島のように設置されることからこの名前が付けられています。
デザイン性の高いアイランドキッチンは空間に溶け込み、まるでおしゃれな家具のようにリビングのアクセントになります。

アイランドキッチンの魅力とは?メリットを解説


最新のアイランドキッチンはハンズフリー水栓やビルトイン食洗器、お手入れしやすいワークトップなど、機能面でも非常に優れています。
そのほかにもたくさんの魅力があることをここでは解説しますので、アイランドキッチンを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

** たたずまいがオシャレ
アイランドキッチンが人気の理由は、やはりオシャレな点でしょう。シックで洗練されたデザインからカントリー風の可愛らしいものまで、部屋のコンセプトや使う人の好みに合わせて選べるのが魅力です。
機能性だけを重視した無機質なキッチンよりも、デザイン性も兼ね備えたお気に入りのキッチンがあることで、調理も一層楽しくなるはずです。

開放感がある

壁に面していないアイランドキッチンは圧迫感がなく、仕切るものが何もないためキッチンから部屋全体を見渡すことができます。
また、多くのキッチンに備わっている吊戸棚がアイランドキッチンにはありません。そのことで開放感が得られ、リビング・ダイニングとの一体感が生まれます。

コミュニケーションが円滑

壁付けキッチンは調理する人が壁に向かって立つようになっているため、リビングやダイニングにいる人とのコミュニケーションがとりづらいことが難点です。

アイランドキッチンは家族や来客のいるリビングに向かって設置できるため、調理しながらでも楽しくコミュニケーションをとることができ、キッチンにいる人を孤立させません。
小さな子供がいる家庭でも、即座にリビングに目を向けることができるアイランドキッチンなら様子をうかがうこともでき、調理中でも安心です。

みんなで料理ができる

壁に面しているところがなく開放されているアイランドキッチンは、どこからでも自由に行き来ができます。
キッチンスペースも広く設定されているため、複数人でキッチンに立っても窮屈になりません。

ワークトップをテーブルとして使えば分担して調理が行えるだけでなく、できたての料理をそのまま並べ、キッチンを囲んでみんなで楽しむこともできるのです。
ホームパーティをしたい人や、大人数の家族で料理を楽しみたい人には非常に使い勝手がよいでしょう。

アイランドキッチンの注意点とは?デメリットを解説


デザイン性に優れ、コミュニケーションツールにもなる魅力あふれるアイランドキッチンですが、注意すべき点もしっかりと把握しておかなくてはなりません。

使う人によっては不便に感じるところや不満が出てくるところもあります。完成してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しては、キッチンに立つのも憂鬱になるでしょう。
そうならないために、以下で解説するデメリットにも目を向けてください。

設置には広さが必要

アイランドキッチンはほかのキッチンに比べ、奥行きが広くとられていることが多くあります。その理由は、調理時の作業台としてだけでなく、そこで食事もできるようなスペースを確保しているからです。

そのためアイランドキッチンを設置する際には、通常よりも広いキッチンスペースが必要となります。
また、壁に面していないアイランドキッチンは四方を自由に行き来できる動線の確保も必要となり、リビングやダイニングに広さがないと設置が難しくなってしまいます。

ニオイや油ハネ、水ハネが気になる

周囲にさえぎるものが何もないアイランドキッチンは、リビングやダイニングにニオイが流れていくという心配があります。それと同様に、油ハネや水ハネも気になるでしょう。

キッチンには必ず換気扇を設置しますが、すべてのニオイを換気扇が吸い取ってくれるわけではありません。
壁や仕切りがあるキッチンと比べるとニオイの広がり方は格段に速いのです。アイランドキッチンには強力な換気扇を選ぶことや、調理中は窓を開けるなどの対策が必要になります。

油ハネはコンロ付近にオイルガードを設置するなどの対策で軽減できますが、せっかくのアイランドキッチンの見た目が損なわれてしまうのが嫌という人もいるでしょう。その場合は油や水に強く、飛び散っても手入れが楽にできる床材を選ぶという方法もあります。

収納が少ない

先にも述べましたが、ほとんどのアイランドキッチンには吊戸棚がありません。もちろん設置することは可能ですが、そうするとアイランドキッチンならではの解放感がなくなってしまいます。

キッチン本体にスライド式のキャビネットなどはありますが、食器の量が多かったり大型の調理器具があったり、食料品をストックしておきたいなどの理由で収納スペースが足りなくなってしまうこともあるでしょう。

収納スペースを確保したいのであればアイランドキッチンとは別に、壁側に収納スペースを設置する方法があります。
またはキッチンの隣にパントリーを設ければ、収納の少なさをカバーできるのです。

生活感が丸見えになる

壁や仕切るものがないということは、どこからでもキッチンの様子を見ることができるということにもなります。
来客が多い場合は他人にキッチンを見られてもいいような見た目を心がけなくてはなりません。こまめな掃除はもちろん、物が散乱しないようにいつもきれいに片付ける必要があるでしょう。

新築のキッチンを選ぶときのポイント


キッチンの種類やスタイルはさまざまありますが、それに関係なくすべてのキッチンに共通した、選ぶときのポイントというのがあります。
基本的なポイントですがつい見落としがちになることもあるので、確認してみてください。

コンセントの位置と数

新築のキッチンで意外と多いのがコンセントの位置や数の見落としです。
デザインやキッチン本体の機能面、動線にはこだわるものの、コンセントはあまり重要視していない人が多いようです。

キッチンでは家電製品を多く使います。コンセントが足りないと頻繁にコードを抜き差しして家電を入れ替えるなど、余計な作業が増えて使いづらいキッチンになりかねません。
また、コンセントの位置を間違えると大型の家電や家具のなかなか動かせないものに隠れ、結局使えないといったトラブルも起こります。

使わないコンセントをそのままにしておくと埃がたまり危険なこともあるため注意が必要です。使用する家電製品をリストアップしてみると、必要なコンセントの数がわかってきます。
さらに、それらをどこでいつ使うのか、常に繋いでおくものか抜いてもいいものかなどを考えていくと、失敗しづらくなるでしょう。

コンセントの数は家電製品の数に対してぴったりでなくて構いません。この先新たに家電製品を買い足してコンセントが足りなくなる場合もあります。
多めに設置し、使用しないコンセントは埃やごみが入らないようにカバーやキャップをつけておけば安心です。

ワークトライアングル

キッチンで調理をするときに重要なことは、作業効率のよい動線の確保です。シンクから冷蔵庫までの距離が長かったり、コンロとシンクの位置が近すぎたりすると使いづらいだけでなく、時間がかかり作業に支障が出ます。

また、シンクとコンロ、冷蔵庫が程よい距離にあったとしても、すべてが横一列に並んでいたら横移動の距離が長くなり、結果的に作業効率を下げることになってしまいます。
理想的な動線は、シンク・コンロ・冷蔵庫の位置が三角形になるように配置することです。これをワークトライアングルといいます。
ワークトライアングルは正三角形に近いほど最適な動線とされており、それぞれの距離が以下のように収められると使いやすいと言われています。

・シンクから冷蔵庫 1.2〜2.1m
・シンクからコンロ 1.2〜1.8m
・コンロから冷蔵庫 1.2〜2.7m

しかし考えなければいけない動線はワークトライアングルだけにとどまりません。
食器を出し入れするキャビネットカップボードの位置、オーブン・電子レンジの使いやすい高さなど、使うものの位置や距離をよく吟味して配置を決めていきましょう。

まとめ


アイランドキッチンは家族や友人とコミュニケーションをとりながら料理を楽しみたい人、おしゃれなキッチンでリビング・ダイニングと一体感を演出したい人にとてもおすすめです。

少なくなりがちな収納スペースの確保や、こまめな手入れが苦にならない人にとっては、アイランドキッチンの良さを最大限に生かせるのではないでしょうか。
どんなに魅力的なものでも、人によって利便性はさまざまです。家を建てるのは人生で一番大きな買い物ですので、失敗しないためにあらゆる情報を手に入れ、しっかりと吟味してください。

カタログの文字や写真だけでは把握できないこともたくさんあります。ショールームでさまざまなスタイルのキッチンを目で見て触れて、コーディネーターやアドバイザーによるプロの意見を取り入れることも大切です。