赤城さんち。

気になることを好きなだけ。つまり雑記。

これで読みやすくなる!簡単な読点の打ち方

こんにちは、赤城です。

句読点の打ち方、とくに読点(、)をどう入れたらいいのかわからない、という人は意外と多いものです。SNSで流れてくる文章を見ていると、読みづらい・・・と感じることもしばしば。
以前、赤城がやっていたSNSのフォロワーにこのような文章を書く方がいました。

「私は、今朝、起きてから、何をしようか、考えました。」

これはあくまで例文ですが、注目すべきは内容ではなく、単語ごとに区切っている読点の多さです。ここまで極端ではないにしろ、読点の打ち方がよくわからない、打つ場所が「おかしい」と指摘されたことがあるなど、読点の扱いに困っている人は多いのではないでしょうか?

この記事では「難しいことはよくわからないけど、見栄えの良い読点の打ち方を知りたい」という方に向けて簡潔に説明していきます。

読みやすくなる読点の打ち方

文法などの難しい説明は置いておいて、今からでも簡単に実践できることをまとめました。

どう書いたらいいの?

書きたい文章をまずは書き出してから、全体のバランスを見て句読点を追加したり、減らしたりといった作業をするのがいいでしょう。読点の打ち方に自信がない方にはおすすめの方法です。
以下ではさらに詳しく、コツを解説します。

自分で書いた文章を見直す

読点が多すぎたり少なすぎたりして読みづらい文章を書く人は、その時に思ったことを書きつらね、読み返さずに提出や送信をしてしまうという傾向があります。誰かに読んでもらうために書いたはずなのに、読み手のことを考えない文章では書いた意味がありません。
「自分だけがわかればいい」というような内容でない限り、しっかり読み返して文章におかしいところがないか確認しましょう。

声に出して読んでみる

音読をしてみると文章の違和感に気づけるものです。大きな声で読む必要はありません。自分だけに聞こえれば十分ですから、書いた文章を一度声に出してみましょう。
とくにブログ記事やビジネス用の文章は、音読をすることで誤字脱字も見つけやすくなるのでおすすめです。

短い文では読点が不要なことも

読点が多くなってしまう人は一文を短くしなさい、とよく言われますが、短くすれば読点を打たずに済むという利点もあります。

例文)
上野動物園で生まれた双子のパンダの名前はシャオシャオとレイレイに決まった。一般公開される日が今から待ち遠しい。

このように、読点がなくても違和感なく読めますよね?文章は長文になるほど組み立て方が難しくなります。
「そもそも文章を書くのが苦手」という方は意識して短文で書いてみましょう。
ちなみにこの例文に読点を打つなら以下のようなものが妥当かと思います。

上野動物園で生まれた双子のパンダの名前は、シャオシャオとレイレイに決まった。一般公開される日が今から待ち遠しい。」

漢字、ひらがな、カタカナが続くとき

短い文章でも読点を打たないとわかりづらい場面があります。漢字やひらがな、カタカナが連続する時です。

例文)
昨日一体何時間電話でしゃべったのだろう。

例文のように漢字が何文字も続いて書かれていると、ぱっと見た時に理解しづらくなります。この場合は

「昨日、一体何時間電話でしゃべったのだろう。」

と読点を打つと読みやすくなります。

ひらがなが連続するとき、カタカナが連続するときも同様に、どこに読点を打ったら読みやすくなるか考えてみましょう。しかし連続するからといって、単語ごとにすべて区切ると冒頭の読点だらけの例文のようになってしまうので、バランスを見ることが大事です。


言葉を強調したいとき

読点を打つことで、その前の言葉を強調できるという効果があります。

例文)
どんなに辛いことがあっても彼は笑うのです。明日があるさ、と。

こんな具合に、「明日があるさ」の部分を印象づけることができます。

息継ぎのタイミングで打つのは正しい?

「息継ぎをするタイミングで読点を打つと良い」とよく耳にしますし、学校で教わった方もいるかもしれません。しかし息継ぎは人によって様々なうえ、読点の位置を間違えると文章の内容が変わってしまうこともあるので、一概に良いとは言えないでしょう。
つぎの例文をご覧ください。

例文)
私に文才がないのはわかったけど句読点が、おかしいとは初めて、言われた。そこまでおかしくはないと、思うけど。
これからは本を読むなり練習するなり、してから書いてみる。

こちらは「句読点がおかしい」と指摘された方の文です。内容は変更してありますが、句読点の位置はそのまま再現しています。 
この文章を書いた方にとっての息継ぎのタイミングはご覧の通りだったのかもしれませんが、違和感がありませんか?


間違った位置に読点を打っているため、文の繋がりがおかしくなっています。読点で区切ったところを読んでみるとわかるでしょう。

・「私に文才がないのはわかったけど句読点が」

・「おかしいとは初めて」

あとに続くはずの言葉が切られているため読みにくいのです。息継ぎのタイミングだけで読点を打とうと思うと、かえって変なところに入れてしまったり、まったく読点を入れなかったりということもあり得ます。

この例文は以下のように修正できそうです。

「私に文才がないのはわかったけど、句読点がおかしいとは初めて言われた。そこまでおかしくはないと思うけど。
これからは本を読むなり、練習するなりしてから書いてみる。」

また読点の位置によって意味が変わってしまう例も見てみましょう。

例文)
①美しい風景の中にいる、女性。

②美しい、風景の中にいる女性。


①は「美しい風景の中に、女性がいる」ということをあらわし、②は「風景の中に、美しい女性がいる」ということをあらわしています。
「息継ぎのタイミング」という感覚的なものではなく、文章全体を見渡して読点を入れなくてはいけない、ということがお分かりいただけるでしょう。

まとめ

「読みにくい文章」を変えるには、読点だけでなく文章の書き方自体を改善しなければならないこともあります。しかし「読点がよくわからず適当に使っている」という場合はそれを見直すだけでもグッと読みやすくなるはずです。
読点の使い方には一定のルールがあり、修飾語が~とか接続詞が~など勉強しなくてはいけないことがたくさんあります。しかし明確な正解がないというのも事実です。
ようは見栄えが良く、誤読がなく、読みやすければいいと個人的には思っています。

・あとから読点を追加したり減らしたりする
・文章を読み返す
・音読をする
・短文で書く
・漢字、ひらがな、カタカナが続くとき
・言葉を強調したいとき
・息継ぎのタイミングではなく文章のバランス

今回ご紹介したコツを実践していただき、文章表現の向上に少しでもお役に立てれば幸いです。